第十五章「死の恐怖」

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「無事に開いて良かったですね」 裕也が安堵した顔色で言う。 「ええ。…でも、あんな簡単に解けるなんて流石ね」 隣を歩く智久に視線を移す綾香。 「まぁ、あれは記号と番号を覚えてれば、直ぐに解けるからな。…それより、あのヒントが書かれたメモは何の為に…」 確かに、あの書き方は誰かへのヒントとしてしか考えられない。 だが、その理由が解らなかった。 「細かい事は忘れましょう。今は現状を打破しないと…」 戸塚は荒れた室内を見回して言う。 JエリアとEエリアは、行き来する為のエレベーターが設置されているだけだった。 その為、一同はFエリア内の一室に居た
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