第十五章「死の恐怖」

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「これはマズイですかねぇ…」 戸塚は物陰に隠れながら呟いていた。 智久達の逃げる時間は稼げたが、唯一の武器である銃の弾が切れ、近くの部屋へ逃げ込んだのだ。 「彼らを逃がせただけでも二重丸ですが、出来れば死にたくないものです…」 少しでも恐怖を拭おうと言葉を発する。 しかし。その気持ちとは裏腹に、鼓動は収まらない。 不意に音が響いた。 それに激しく反応する戸塚。 「……此処までですかね」 目にはハンターが映っている。 絶望の瞬間が近づいていた。
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