第十六章「憎悪」

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「私の話は、これで終わり」 「最後に聞かせて下さい。私を助けたのは何故ですか?裏切ればケネスさんが…」 その言葉に被せてリリーが言う。 「アナタ達が好きだから。こんな私を迎え入れてくれて…」 「でも父を助けるのは諦めた訳じゃない。必ず助けてみせる」 リリーの言葉には決意が秘められていた。 しかし、その場を凍りつかせる声が響く。 「涙ぐましいじゃないか」 声の元に視線を移す。 そこに居たのは、他でもない。 全ての元凶である、榊原だった。
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