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「私の話は、これで終わり」
「最後に聞かせて下さい。私を助けたのは何故ですか?裏切ればケネスさんが…」
その言葉に被せてリリーが言う。
「アナタ達が好きだから。こんな私を迎え入れてくれて…」
「でも父を助けるのは諦めた訳じゃない。必ず助けてみせる」
リリーの言葉には決意が秘められていた。
しかし、その場を凍りつかせる声が響く。
「涙ぐましいじゃないか」
声の元に視線を移す。
そこに居たのは、他でもない。
全ての元凶である、榊原だった。
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