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戸塚達は榊原の部下によって、夜深の待つ部屋へと連れていかれた。
「馬鹿な事をしたものだ。私に従っていれば良いものを…」
「総理…。貴方は一体、何を企んでいるのですか?」
戸塚が悲しみを含めた声で尋ねる。
自分が必死で尽くしてきた国の代表が、自分達を裏切っているのが辛かったから。
「それを語るには、奴が足りない。おい、奴らを連れて来い」
榊原に指示された二人の部下は、足早に部屋を出る。
「奴らが来たら話してやろう。遠大かつ深遠な計画の全てを」
そんな会話が続くなか、夜深は一人微笑んでいた。
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