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「お待たせ致しました!!」
暫くして、部下が智久達を連れて戻ってきた。
「よし、お前らは部屋の前で待機していろ」
それに従い、部下は部屋を出る。
「戸塚さん無事だったんですね!!…でも、何でリリーさんまで…」
拘束されているリリーを見て困惑する裕也に、戸塚は順を追って説明した。
――――
「やっぱり、リリーさんはリリーさんですね!!」
「私がしたかったから、そうしたまでよ。変な勘違いしないでよね」
突き放す発言をしながらも、嬉しさで顔が紅くなるリリー。
「戸塚さんを助けてくれて、本当にありがとう…」
智久は心に引っかかった物が取れたかの様に、穏やかな眼差しで言う。
「べ、別に良いわよ」
そう言うリリーの顔は、相変わらず紅くなっていた。
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