第十七章「犠牲」

11/12

488人が本棚に入れています
本棚に追加
/204ページ
「榊原…!!」 智久が拳を握り締め、一歩ずつ近づいていく。 それを綾香が引き止めた。 「今は堪えて!!貴方まで死んじゃう!!」 その言葉に、智久は踏み止まった。 「利口な判断だ。これでアレが見られるな。…ハンターは何処だ?」 相変わらず紅茶を啜る夜深に尋ねる。 「いつでも呼べるよ」 短く答え、すぐに機械を操作する夜深。 頑丈な扉が、凄まじい音と共に開かれる。 その先に、ハンターの姿が映った。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

488人が本棚に入れています
本棚に追加