第十七章「犠牲」

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「まさか、操れるのか…?」 裕也が怯えた表情で呟く。 それを面白がる様に榊原が答えた。 「このハンターは特別な薬を投与してある。それによって、そのパソコンから合図を送れば設定された人物だけに襲いかかるのだよ」 憎悪の表情で夜深へと指示する。 「永宮智久くん。僕らの深い因果は、此処で終わりを迎える」 「永く…、そして複雑な。全ての因果が、この瞬間で終わるんだ」 そして手元のキーを押す夜深。 「此処までなのか……」 智久達は静かに目を閉じた。 「さようなら」 夜深の言葉が部屋に響いた後、ハンターの唸り声が聞こえた。
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