第十八章「決着」

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「最初は君を恨んでいたんだ。永宮くん」 「でもね。あるキッカケが僕を変えたんだ。君の力になりたいってね」 その言葉に再度驚く一同。 この少しの時間で、何回驚けばいいのだろうか。 「なら、どうして…」 「どうして、彼らを殺したのか…?簡単な事さ。彼らを殺す事が、君や彼らを助ける事だから」 それを聞いた智久達は、訳が解らなくなっていく。 「まだ解らないのかい?此処は元々、何の施設だった?」 「此処はクローン生成を目的とした施設。その目的は約十年前、全国テストの少し後に達成されていたんだ」 「結論から言おう。彼らは生きてるよ」
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