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「最初は驚いたわ。まさか自分達が、こんな大きな計画に関わってたなんて」
美紗が呆れた様に呟く。
彼女は昔より、感情の起伏が見てとれる。
「確かに。その後は、ずっと海外暮らしだしな」
困った様に笑う敬一も昔と変わらない。
「私なんて、あの男に酷い殺され方されたんだよ!!」
百合の性格も相変わらずの様だ。
指を差された夜深も、困った顔をしている。
「まあ、その男に俺達は助けられたんだがな」
より男らしくなった獅童が笑う。
「でも海外も悪くないよねぇ。大悟さんのお金で色々と遊べたし…、なんちゃって」
あの気弱な静香は、昔よりも凛としていた。
冗談すら口にするなんて。
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