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「…さて。君はそろそろ、彼らの所へ戻りなよ。話したい事は沢山あるだろう?」
「…大悟は?」
「フフ、夜深で良いよ。今さら大悟は互いに調子が狂う」
「夜深はどうするんだ?」
改めて聞き直す智久。
その表情は、どこか不安を感じさせる。
「言っただろう?僕には甘すぎ…」
「一緒に来い」
言い終わるのを待たず、智久は力強く告げた。
「でも僕は…」
「大切なのは過去じゃない。今をどう生きるかだ」
「また笑い合える日々にしていけば良いだろ?仲間と一緒に…」
気づけば、空は無数の星が煌めいていた。
此れからの未来を励ます様に。
「…それもそうだね」
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