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「もうすぐ結婚するんだ、私…。」
突然の知らせに、智久は暫く言葉が出なかった。
「……おめでとう」
漸く絞り出した言葉。
何故か声が震える。
「意外と素っ気ないね。もっと落ち込んでくれると思ってた」
「…なんて、自分勝手な思い上がりか」
少し切なげに呟く優奈。
相変わらず騒がしい一同。
百合が敬一に絡んでいるのが見えた。
「少しだけショックだけど、優奈には幸せになってほしいから。…やっぱり、おめでとうだよ」
先程よりもハッキリと告げる智久。
それを聞いた優奈の表情も、明るさを取り戻す。
「ありがとう。智久くんも幸せになってね!!」
その言葉に頷いた。
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