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「裕也!?」
智久の視線の先には、金髪に近い髪色をした青年が立っている。
「…智久さん!!」
親友と瓜二つの姿。
御津裕太を思い出させる青年は、彼の弟。
「何で、裕也が…」
懐かしさと共に込み上げる罪悪感。
智久は無意識に目を逸らした。
「永宮くん…」
肩に手を添える戸塚。
その目は、どこか優しげだった。
「智久さん…。お久しぶりです」
悲しげに手を差し出す裕也。
迷いながらも、その手を握った。
「…すまなかった」
絞り出した声は、悔しさや悲しさを伴い、微かに震えている。
「あなたは悪くないです…。むしろ、僕はお礼を言いたかった。兄を…、兄達を助ける為に必死になってくれた…」
その言葉に、智久は堪えていた涙を溢れさせた。
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