第四章「神隠し」

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智久は迷いながらも、裕也の協力を承諾した。 そして一同は、事件について話し始める。 「まずは、事件の概要からですかね…」 そう言い、資料を配る戸塚。 「その資料には、最初に起きたと思われる事件から、一番新しい事件までの詳細が載ってます」 その言葉に促され、智久は資料へと視線を移した。 『連続行方不明事件』 最初の行方不明者は、今から半年前。被害者の家族が捜索願を届けでた事から判明。 捜査当初は、家出の線が濃厚だったが、ブログ(ネット上の日記)に書かれていた情報から他意による事件と断定。 その情報は後述。 ペラペラとページを捲る智久は、端から見たら覚える気が無いように見える。 「瞬間記憶ですか…」 戸塚が感慨深げに呟いた。 「…シュンカンキオク??」 眉を曲げて復唱するリリー。 それを見た戸塚は、詳しく説明を始めた。
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