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「まあ、ブラックジャックでカウントを出来るくらいですしね…」
戸塚は苦笑いを浮かべた。
「確かに…」
「相変わらずですね」
隣に座る裕也も、久しぶりに見た智久の実力に感心している。
「それだけじゃ、何の意味も無いけどな」
自嘲するように言う智久。
親友達を助けられなかったのを、相当悔やんでいるようだ。
「…さて。次に行方不明者達の共通点です」
戸塚がそう言うと、大きなホワイトボードが運ばれてくる。
「…それは、ある廃村です」
智久達に背を向け、何やら書き始めた。
「方法は様々ですが、皆一様に手掛かりを残しています」
五十人程の名前を素早く書き終え、手をはたきながら振り向く戸塚。
「失踪する直前、誰かしらに、この廃村を訪れる事を告げているんですよ」
それは興味深い共通点だった。
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