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「…何か気になる所があるんですか?」
戸塚から発せられる気迫に、智久は息を呑みながら問いかける。
「ええ…。有り得ない事が…」
「前より荒れてるって事ですか…?」
裕也が遠慮がちに尋ねた。
その問いかけに対し、戸塚は首を横に振る。
「それならば可能性は低いながらも、説明はつきます。地元の不良が肝試しなどに来たとか…」
「じゃあ、何処が変わってるの…?」
リリーが首を傾げる。
それに対し、戸塚は躊躇いながらも口を開いた。
「家の内部構造そのものですよ…」
リリーと裕也は驚きを隠せず、口を小さく開けたまま黙っている。
しかし。智久だけが、この時の矛盾に気付いていた…。
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