第五章「軌跡の先に…」

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「…戸塚さん。貴方が決めて下さい。俺はそれに従います」 智久が小さく、けれども力強く口にした。 「僕も、智久さんと同じです」 裕也も智久に同意し、リリーも小さく頷く。 「……………」 戸塚は黙って考え込んでいる。 それ程までに、重要な決断だった。 一つ間違えれば、全員の命を危険に晒す。 ある意味、智久達の発言は戸塚を苦しめていた。 ―――― 数分後…。 一同は言葉を交わさず、戸塚の答えを待っていた。 やがて、戸塚は煙草を一本取り出し火を点ける。 後を追うかの様に、智久も煙草を取り出した。 戸塚が煙を吸い込み、吐き出しながら言う。 「………中へ入りましょう」 そして、一同は地下へと続く階段を降りていった…。
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