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「全部を自分でやってるんだよ。……まあ、それだけ危険も大きくなるけどな」
ディーラーに聞こえないよう、細心の注意を払って会話する二人。
「呆れた……。頭の良さもだけど、その無鉄砲さなんてギネス級よ?」
リリーも苦笑を浮かべ、シャンパンを飲み干した。
「まあ、何にせよ今日でお終いさ。必要な金は稼いだからな」
そう言ってディーラーにチップを渡し、足早に去っていく智久。
リリーは慌てて後を追う。
「何処に行くの?」
「帰るんだよ」
明らかに付いて来るなと言わんばかりの雰囲気を醸し出すが、リリーは構わず後を歩いていった。
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