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「連絡は、まだか…?」
暗い部屋。
低い声が響く。
「は、はい…。まだ来ておりません…」
低い声に怯えるかの様、上擦った声が答えた。
「奴らに任せたのは失敗かもしれんな…」
「ですが、今回の計画には必要不可欠かと…」
この部屋の空気は、酷く陰湿に感じられる。
目に見える物なら、禍々しく歪んだ黒だろう。
「だから困っているのだよ…」
「……………」
返す言葉が無いのか、部屋に沈黙が訪れた。
「…奴らの誘導が成功していれば良いが」
「あの男には消えてもらわなければいかんからな」
鼻息混じりの笑いを含め、淡々と言い放つ。
「永宮…。奴は危険だ…」
言いながら投げたダーツの矢は、壁に貼られた写真へと刺さった。
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