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智久達は、ひたすらに前へ進んでいた。
少しずつカーブしているものの、曲がり角には遭遇していない。
「…いい加減、飽き飽きしてきたわね」
さも退屈そうな声色でリリーが言う。
そんな思いが届いたのか道が拓き、先には2つの道が見える。
「どうしますか…?」
裕也が左右の道を交互に見渡しながら問い掛けた。
「取り敢えず、右に進みましょうか」
戸塚の言葉に頷き、一同は順番に道へと進む。
しかし、戸塚と裕也が道へ入った時、ソレは起こった。
「……!?」
智久の目の前で、突然鉄格子が落下してきたのだ。
「智久さん!!」
「永宮くん!?」
戸塚と裕也、智久とリリーを分ける形で、鉄格子が道を塞いでいた。
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