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智久とリリーは、道に異変を感じていた。
いつの間にか、コンクリートの地面から、タイル張りの床へと姿を変えている。
「何かの施設みたいね」
次第に床だけではなく、天井や壁までもが建物の様になっていく。
暫く歩くと、壁に文字が書かれてるのを見つけた。
【A‐1】
恐らく、この施設の様な場所は、エリアが多く存在するのだろう。
順当に考えて、此処は施設の端。
其処に二人は居ることになる。
「じゃあ向こうの二人はB‐1かしら?」
確かに可能性はあるが、智久は否定した。
「あんな風に俺らを離れさせたんだ。きっと戸塚さん達は大回りして、俺らと正反対のエリアに行くだろうな」
その答えに、リリーは感慨深く頷いた。
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