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「智久さん達は、大丈夫ですかね…?」
心配げな顔色で、縋るように問い掛ける裕也。
「どうでしょう…。此処が危険なのは変わらないですし…。まあ、永宮くんなら何とかしますよ」
過度の期待を持たせないよう、言葉を選んで返す戸塚。
希望は必要だが、期待は不必要だ。
それを知る戸塚なりの優しさだった。
「そうですよね…。智久さんなら…」
僅かながらも顔色が良くなる裕也。
それを確認した戸塚が口を開く。
「ええ。…それより私たちの方が危ないかもしれませんよ?こんな暗いんじゃ幽霊でも出るかもしれません」
微量の笑みと冗談を交えた言葉に、裕也も笑顔が戻っていた。
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