488人が本棚に入れています
本棚に追加
「…それにしても長いですね」
かれこれ、あの分かれ道から2kmは歩き続けている戸塚と裕也。
しかし、道は一向に変化を見せない。
「これで行き止まりだったら最悪ですね…」
「嫌なこと言わないで下さい。そんな事になったら、此処で野垂れ死にですよ」
自分で想像した結果に、血の気が退いてしまった裕也。
それを見た戸塚は半ば呆れていた。
「とにかく、どんな状況でもポジティブに!!ですよ」
裕也は無理やり明るい想像をし始める。
心なしか、重荷が軽くなった気がした。
「ん………?」
視界の先に変化を見つけた戸塚。
漸く道の造りが変わったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!