第六章「悪魔の視線」

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「…それにしても長いですね」 かれこれ、あの分かれ道から2kmは歩き続けている戸塚と裕也。 しかし、道は一向に変化を見せない。 「これで行き止まりだったら最悪ですね…」 「嫌なこと言わないで下さい。そんな事になったら、此処で野垂れ死にですよ」 自分で想像した結果に、血の気が退いてしまった裕也。 それを見た戸塚は半ば呆れていた。 「とにかく、どんな状況でもポジティブに!!ですよ」 裕也は無理やり明るい想像をし始める。 心なしか、重荷が軽くなった気がした。 「ん………?」 視界の先に変化を見つけた戸塚。 漸く道の造りが変わったのだった。
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