第六章「悪魔の視線」

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「駄目だな…」 智久とリリーは、【A‐1】を調べ終わっていた。 「そうね…。最初のラボ以外は休憩室、仮眠室しか見当たらないし…」 恐らく、此処は職員達の居住区に当たる場所なのだろう。 重要な手掛かりは、この先にあるようだった。 「仕方ない。さっき見つけた通路から、A‐2に進むか」 これ以上、此処を探しても無駄だと判断し、二人は先に進む事にした。 「多分、戸塚さん達も進んでるだろ。待つよりかは効率が……!?」 突如、後方からの視線を感じ慌てて振り向く。 「ど、どうしたの…?」 リリーは訳が分からず戸惑っている。 しかし、二人の視線の先には何も変わった所は無かった。
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