第七章「矛盾」

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「っても、此処に食うもんなんか無いだろ…」 「大丈夫よ、…ジャジャーン♪」 何処に持っていたのか、サンドイッチを二つ取り出すリリー。 「お前、いつの間に…」 「さっき買っておいたの♪」 子供の様に笑うリリーは、緊張すら感じられない。 一つ受け取り、食べ始める。 サラダタイプの物だった。 「キャッ!!…あーあ、汚れちゃった…」 リリーの服には、ベッタリとマヨネーズが付いている。 「ちょっと洗ってくる…」 俯きながら、少し先の部屋へ入って行ってしまう。 仕方なく後をついて行った。 「……………」 室内に入ると、水道で汚れを落とすリリーの姿があった。 部屋に広がる矛盾に、智久は嫌な違和感を覚えずにいられなかった。
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