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「いよいよヤバくなってきたな…」
そう呟く智久の視界に広がるのは赤く惨い光景。
【A‐3】へ来た二人は鼻につく異臭に気付く。
そして最も酷い臭いがする部屋へ来たのだった。
「吐きそう………」
二人が見つめているのは無数の死体。
小さな部屋を満たす様に"散乱"していた。
五体満足の死体は一つも無い。
手が無い者、足が無い者、はたまた両手両足が無い者。
酷い者だと、頭すら無い者すらいる。
「人間の仕業じゃないな…。何か…、動物の噛み傷に似てる」
平気で室内へ入り、順々に死体を調べる智久。
リリーには信じられない事だった。
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