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「何で身動きの取れなくなる備品室へ逃げ込んだのかしら…」
リリーが口を押さえて、その行動に首を傾げる。
「………?」
智久は何かに気付き、急いで部屋の外へ駆け出した。
その時、死体を踏んでしまったのか、肉の潰れる音が響く。
「ど、どうしたの…?それより、ネチャッっていったわよ!?」
鳥肌を立てながら問い掛けるリリー。
余程あの音が嫌だったのだろう。
「……………」
また、あの違和感を抱く。
しかし、パズルのピースが揃っていくような感覚でもあった。
まだ………。
まだ決めつけるのには早い。
いや、まだ決めつけたくない。
そんな思いを抱き、智久は口を閉ざした。
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