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「よし…、あった」
二人は歩き続け、目当ての物を発見した。
「パソコン…?外と連絡でも取るつもり?」
その問い掛けに、智久はキーボードを素早く叩きながら答える。
「これだけの設備だからな、外との連絡は制限されて厳しいだろ…。ただ…」
言葉を切り上げ作業に集中する。
それを見たリリーは、何気なく室内を物色していた。
――――
「……出来た」
そう呟いた智久は微かに微笑みを浮かべる。
「何が……?」
リリーも画面を見つめるが、何をしたのか解っていない。
「すぐ解るさ…」
そう言いキーボードを叩いた。
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