第八章「人のカタチ、人の選択」

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「よし…、あった」 二人は歩き続け、目当ての物を発見した。 「パソコン…?外と連絡でも取るつもり?」 その問い掛けに、智久はキーボードを素早く叩きながら答える。 「これだけの設備だからな、外との連絡は制限されて厳しいだろ…。ただ…」 言葉を切り上げ作業に集中する。 それを見たリリーは、何気なく室内を物色していた。 ―――― 「……出来た」 そう呟いた智久は微かに微笑みを浮かべる。 「何が……?」 リリーも画面を見つめるが、何をしたのか解っていない。 「すぐ解るさ…」 そう言いキーボードを叩いた。
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