488人が本棚に入れています
本棚に追加
「…少し急ぎましょうか」
左腕を庇いながら、歩くスピードを早める戸塚。
あの怪物と出くわすまでに合流したいからだ。
「二人の所にも現れたんですかね…?」
裕也が声のトーンを落としながら問い掛ける。
答えを持ち合わせていない戸塚は、首を振る事しか出来なかった。
――――
「………!?……止まって下さい」
数歩後ろを走る裕也を手で制し、突如立ち止まる戸塚。
「どうし…!!」
理由を尋ねようとした裕也の視界にも、戸塚の見つめる"ソレ"が映った…。
最初のコメントを投稿しよう!