第八章「人のカタチ、人の選択」

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「…少し急ぎましょうか」 左腕を庇いながら、歩くスピードを早める戸塚。 あの怪物と出くわすまでに合流したいからだ。 「二人の所にも現れたんですかね…?」 裕也が声のトーンを落としながら問い掛ける。 答えを持ち合わせていない戸塚は、首を振る事しか出来なかった。 ―――― 「………!?……止まって下さい」 数歩後ろを走る裕也を手で制し、突如立ち止まる戸塚。 「どうし…!!」 理由を尋ねようとした裕也の視界にも、戸塚の見つめる"ソレ"が映った…。
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