488人が本棚に入れています
本棚に追加
「可笑しいな…。確かに何か聞こえたはず…」
そう言いながら辺りを調べる。
リリーは相変わらず、智久の腕を握っていた。
「…………ん?」
何かが曲がり角を横切るのが見え、智久は慌てて後を追った。
「待ってくれ!!」
急いで角を曲がると、そこには誰もいない。
「……!!」
床には小さな血痕がポタポタと垂れている。
それは、近くの部屋まで続いていた。
二人は無言で痕を辿り、静かに扉を開ける。
そして…、見つけた…。
この先の運命を左右する、存在を…。
最初のコメントを投稿しよう!