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「早く撃って!!」
男性の体が崩れ落ち、完全に姿を見せた"ソレ"。
体は黒く、手足が異様に長い。
そして口は裂け、鋭い歯が妖しく光る。
「コイツは何なんだ!?」
智久が怒鳴りながら問い掛けると、綾香は少し表情を暗くした。
「もう人間じゃない…」
その言葉で理解した。
怪物の正体は、今回追っていた行方不明者だと…。
だからこそ躊躇う。人として存在していた命を、簡単に壊して良いのかと…。
「…撃って!!」
再び綾香が叫んだ。
智久は決められないでいる。
それを見た綾香が、無理やり銃を奪おうとした時、銃声が響いた…。
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