第九章「消失」

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「さて、綾香さん。貴女は怪物について多少なりとも詳しそうですが、知り得る情報を教えて頂けませんかねぇ」 戸塚が煙草に火を点しながら口を開く。 「…殺し方は喉元を傷つけること。元は、あなた達が調べている事件の行方不明者達よ」 それを聞いた戸塚は、どこか腑に落ちなかった。 「此処はクローン技術の研究施設のようですが…」 「ええ。でも今回の彼を殺す計画の為に変わったのよ。人体改造の施設にね…」 その言葉を聞き、戸塚は一枚の紙を取り出す。 「では…これの情報と、この怪物は似て非なるモノという訳ですかね」 それを受け取り、綾香は黙読していった。
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