第九章「消失」

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「確かに、この一から造られた怪物がベースになってるのは間違いないけど…。行方不明者が改造された怪物の方が凶暴性が高い気がするわ」 転がる怪物を見下ろしながら言った。 「この情報によると、捕食の為に襲いかかるみたいだけど…。この怪物は無意味に人間を殺してるのよ」 蔑むような冷たい視線に、一同は息を呑む。 「それでは次に、この施設の構造は解りますか…?」 戸塚の問いに頷く綾香だったが、気まずそうに口を開いた。 「その前に、あなたのソレって怪物に…?」 綾香の言葉に、戸塚と裕也が黙って頷く。 「放っておいたら、……死ぬわよ」
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