約束

思う心

遊園地に着き、楽しく遊ぶはずがさっそく問題発生
入り口だ、大人料金で買おうとしたところ係員から
「そちら様は子供料金では？」
俺としては金が浮くぶんありがたいが勇にとっては問題らしい
係員に学生証まで見せて文句を言っている
常に持ってんのか？
中に入り、ジェットコースターにミラールーム、急流下り、ゴーカート、
メリーゴーランド、ホラーが苦手なくせにお化け屋敷とはよくやるもんだ
お化け屋敷に入る前に止めはしたんだが
「だって、デートの定番だもん」
と半泣きで言われては断るわけにもいかず中に入った。
ものの見事に、石と化していた
昼になり、腹も減った所で飯にする
慣れない格好も手伝い疲れたのだろう、ベンチに休ませ買出しに行く、
買出しに行く際勇が
「ごめんね、マコ兄」
と謝ってきた
「なんのことだ？」
意味も解らず聞き返す
「こーいう所、ほんとは女の人と来たいよね？
ごめん、僕のわがままに・・・」
「ばーか、男でも女でも楽しい奴と来るのが一番に決まってんだろ」
勇の言葉を遮る、せっかくの楽しい思い出が嫌な思い出になっては困る
「お前は楽しくねーのか？」
「僕は楽しいよ、でもマコ兄が！」
「さっき言ったろ？楽しい奴と来るのが一番って、何度もいわせんなよ？」
「あ・・・うん！」
沈みかけていた勇が笑顔になる。
そうそう、笑ってくれなきゃ来た意味がねーだろ？
勇の笑顔を後に、飯を買いに出かけた