思い出

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「・・・なんでいまさら・・・」 大学も休みに入り、俺、宇童 亮(うどう まこと)は 昼夜逆転の生活を送っていた俺は とっくの前に忘れていた思い出に起こされる 寝たのは昨日というより、今日の朝方5時 今は11時・・・ 「・・・6時間しか寝てねーじゃん」 もう一度寝ようと布団をかぶり直したところでふと思い出す 「結婚て・・・無理にきまってんじゃん」 血の繋がりがあるわけではない、しかし結婚はできない なぜなら相手の子は・・・ 「アイツは男だ」 結婚できるわけがない 「たく、なんでいまさらあんな夢見るかね?」 呟き顔を横に向ける、完全に寝る体勢 そのまま眠りに落ちれば、起きたときには今の事も忘れているだろう そう思いながら、なんとなく少し目を開けてみる 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 そこにじぃーと自分を見つめる顔が一つ、あまりの驚きに言葉が出ない 「おはよ!マコ兄(にぃ)!」 言葉と同時に唇を奪われる
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