思い出

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俺の回答を聞き相手のガキは どこか悲しそうな諦めたような顔をして 「しょうがないか、もう10年は経ってるもんね」 10年・・・俺は引越しなどしてないから 付き合いのある奴を忘れるわけが無い なのに、こいつは俺を知っていて、俺はこいつを知らない? そんなことがあるのか?人の家に勝手に入って来れるような奴を 忘れるだろうか? 俺の頭の中が?に埋め尽くされる 「ほんとーに、わからない?」 「ああ」 何度考えても解らない、こいつは誰だ? 俺の悩む顔が楽しいのか、嬉しそうな顔を向け俺にヒントを出してきた 「ヒント1、僕は昔この街に」 「ヒント2、僕とマコ兄は昔よく遊びました」 この街から越した奴、昔遊んだ奴は顔は覚えてないがそれなりに いたはずだ 「まだ、わからない?」 「・・・わからん」 なぜか相手は不機嫌になっている 「じゃあ最後のヒント」 と自分で言いながらなぜか照れている 意味がわからん
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