第四章

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 そんな大好きな息抜きの時間だというのに私の心は晴れない。 ばたりと力なくテーブルに突っ伏しては、無意味な呻き声だけを量産しては親友に呆れたような視線を投げかけられる。 申し訳ないと思いつつももやもやと落ち着かない心を持て余している私には、気持ちの置き場所が見付けられなくてどうしようもないのだ。 「何だってそんなに病んじゃうかなあ。 折角のデートなんでしょう?」 「デートっていうか、ただの飲みね。 ただの。」 「男女が二人きりで飲みに行くって、何処がデートじゃないのよ!」 「あう。」  ぺちん、と良い音を立てて額を指先で弾かれる。 痛い。 のろのろと視線を上げれば、呆れてはいるのだろうけれど、何処となく微笑ましいとでも言いたげな表情の親友と目が合った。 私の額を弾いた指先は、そのまま私の髪に伸ばされ、そこを梳き始める。 触れる指先の優しさに思わず目を細めた。
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