第四章

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「何時に約束してるの?」 「んー…地元の駅に十八時待ち合わせ。」 「ふうん。 じゃあ次の授業終わったら急いで帰らないとね。」 「うん。 次、カナは?」 「あたしは次の授業休講で、そのあとの五時限目かな。 今日終わるの遅いんだよねー…。」 「ご愁傷様。」  幾ら仲が良かろうとも、目指す進路が違えば授業も違う。 学科自体は同じで、半分以上の履修は被っているがこうしてお互いに別々の授業を取る事も多い。 逆にこうしてそれぞれがそれぞれで丁度良い距離感を保っているのが、私と親友にとって最適なのだろう。
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