物語の通過点

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「えと……先輩?……は、ここで何を……?」 この人も……サボりなのか? やれやれ授業サボるとかどんな神経してんだか! 棚上げ?なんだそれは?うまいのか? 「何をしてたか…… 私は龍希を見てただけだよ?」 そ、そうきたか……。 ってか、うん? 「あれ、先輩……なんで俺の名前知ってるんですか?」 ていうか『先輩』なんすか? 「フフ……。 君は有名人だからね。 知らない方がおかしいよ」 有名人……か? そうなのか? 学年通して知れ渡るほど俺は有名なのか? 「男女構わずフラグを立てる鬼畜な新入生として」 「って、おィ!?」 そんなの俺じゃねぇ!! つーかそんな有名人嫌だっつーんだ! あと、男女構わずフラグて……。 「先輩、それは俺じゃないですよ。 女の子にモテたりなんかしない、男とアッーする趣味も無いです」 「本当に?」 「本当です間違いなく本当です天地が逆転しても本当です!」 何故、疑うんだこの人……。 それにしても先輩と言ってツッコミ無しってことは、まぁ二年生か三年生なんだろうな。 「フフフ……。 冗談よ。半分くらい」 そう言って彼女はクスクス笑う。 半分は本気かよ……。 そうツッコミたかったが 彼女の笑顔が魅力的すぎて俺は何も言えなかった。
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