相沢あかね(2)

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「……やっぱり本当だったんだ」 ポケットの中で指に触れた物を取り出したわたしは、 じっとその指輪を見つめながら、昨晩のことを思い出していた。 「……幸せになるかどうかは、わたし次第、……か」 たいして酔っていたわけでもないのに、昨晩のことを夢のように感じているわたしには、 この指輪が「呪いの指輪」だとしても、ちっとも不思議ではないように思えた。
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