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「あー楽しかったぁ」
彼女は両手をブラブラさせながら俺の少し先を歩く。
それを追いかける様にして歩く俺は、彼女が買った洋服達を持っている。
いっぱい買いやがって……。 どうせタンスに入れて放置すんだろうが。
「何か思いましたか?」
真優は、クルッと回れ右……いや回れ左をして俺を見て言う。
スカートがヒラッてなったが、しましまな物は見ていない。
「別にぃ」
両手に洋服達が入ったビニール袋を持って歩く俺と、こちらを見ながらニコニコ笑う真優を春風が包む。
「あっそー」
また回れ左をして先に行ってしまう。
ちょっとは待ちなさい。
まぁこんな風に生活できればいいなぁ。
とか思っていた時期が俺にもありました。
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