第1話『始まり、そして』

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      「こうやって一緒にどこかに行くのも久しぶりだね♪」 真優は上機嫌なのか、軽くスキップ的なことをする。 「確かにそうだなぁ、前に買い物行ったのは1年くらい前か?」 中学3年になった時からあまり話すことも遊ぶこともなくなった。 違うクラスになったのも理由の1つだと思うが、受験というやつがあったのが1番の理由だと思う。 ちょっと回りくどいかな。 「そんぐらいかなー。 楽しみだね」 何が楽しみかわからないが、俺に向けた無邪気な笑顔に少し見とれてしまった。 「もう高校生なんだよなぁ……」 なんて言うと、歩きながら少し俯き何かを考え始めた。 やっぱり可愛いな……とか恥ずかしくて言えない。 シャイボーイな僕、てへり。
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