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「お帰りー…え、何持ってんの」
「桃や桃!疲れたー…」
菅は家に帰ると、驚く宇治原に事の成り行きを説明しました。
「川で拾った」
「菅ちゃんはしょりすぎ。まぁ桃太郎知ってるから経緯は分かるんやけどな」
「これ話やと真っ二つに切るんやろ?」
「まぁな…うわぁ切りたないなぁ…」
宇治原切れ。ほおっとっても拗ねるだけや。
とりあえず桃を食べようと考えたおじいさんとおばあさんは、のこぎりで…真っ二つに…割っ……
「うじが切ってな」
「そうやろと思った。切るでー…あれ、桃動いてない?」
「え…あ、動いてる」
ぱかっ。
「井上裕介、登場!宇治原兄さん切ってくれてありがとうございますー!」
「…まだ切る動作しただけなんやけど…」
「えっ…」
……こんのアホイキリこら!自主的に出てきてフルネーム紹介する桃太郎がどこにおんねん!
ったく…桃から出てきたのはーよく分からんちっちゃいアシンメトリーな髪型の親指みたいな男でしたー。
「けなしすぎでしょ兄さん!」
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