物語1-1

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「お帰りー…え、何持ってんの」 「桃や桃!疲れたー…」 菅は家に帰ると、驚く宇治原に事の成り行きを説明しました。 「川で拾った」 「菅ちゃんはしょりすぎ。まぁ桃太郎知ってるから経緯は分かるんやけどな」 「これ話やと真っ二つに切るんやろ?」 「まぁな…うわぁ切りたないなぁ…」 宇治原切れ。ほおっとっても拗ねるだけや。 とりあえず桃を食べようと考えたおじいさんとおばあさんは、のこぎりで…真っ二つに…割っ…… 「うじが切ってな」 「そうやろと思った。切るでー…あれ、桃動いてない?」 「え…あ、動いてる」 ぱかっ。 「井上裕介、登場!宇治原兄さん切ってくれてありがとうございますー!」 「…まだ切る動作しただけなんやけど…」 「えっ…」 ……こんのアホイキリこら!自主的に出てきてフルネーム紹介する桃太郎がどこにおんねん! ったく…桃から出てきたのはーよく分からんちっちゃいアシンメトリーな髪型の親指みたいな男でしたー。 「けなしすぎでしょ兄さん!」 .
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