第2章

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「くにさきぃー!!」 大きな声と“ガラガラー!”という扉の音とともに、誰かが入ってきた。 「國崎なんで図書室いんだよ!俺捜してたよ!!」 私はその勢いと声の大きさに怖くて逃げたくなった。 「担任には先生ってつけろ瀬戸!…ほらみろ、櫻井が怖がってんだろ。」 先生はため息をつきながら言った。 瀬戸くんは、私をジッとみていた。 「櫻井って本当に本が好きだよな。どうやったらそんなに本好きになれんだ?」 いきなり私に話がふられるとは思わなかった。 「えっ……。えっと。」 私は怖くて何も言えなかった。 すると、先生が優しくフォローしてくれた。
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