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「くにさきぃー!!」
大きな声と“ガラガラー!”という扉の音とともに、誰かが入ってきた。
「國崎なんで図書室いんだよ!俺捜してたよ!!」
私はその勢いと声の大きさに怖くて逃げたくなった。
「担任には先生ってつけろ瀬戸!…ほらみろ、櫻井が怖がってんだろ。」
先生はため息をつきながら言った。
瀬戸くんは、私をジッとみていた。
「櫻井って本当に本が好きだよな。どうやったらそんなに本好きになれんだ?」
いきなり私に話がふられるとは思わなかった。
「えっ……。えっと。」
私は怖くて何も言えなかった。
すると、先生が優しくフォローしてくれた。
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