第1章

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私は足音を無視して中庭を見ていた。 すると、勢いよく教室のドアがあいた。 「ちょっと!探したのよ夏!!」 私は後ろからする声に振り向いた。 その声の主は、私の唯一無二の親友、日陰心だった。 心は発言を言い終えると、私の横に並び、さっき私が見ていた中庭をみた。 「中庭になんかあんの??」 「桜、綺麗だよね。…私もあんな風に綺麗で大きな存在になりたいなぁ…。」 私は少し恥じらいながら、小さくつぶやいた。 「フン!!中庭の桜なんて去年みたわよ!!それに、夏は充分に可愛いんだから!」 .
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