第1章

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「藤岡くんがまだ学校にいるなんて珍しいね。」 私はわざと話題をずらした。 すると、藤岡くんは眠そうに答えた。 「非常階段で寝てたら、こんな時間になってた。今からかえる。」 「そっか、じゃあね。」 “サボリ”という単語は心に押しやって、私と藤岡くんは別れた。 私はさっきよりも歩幅を速めて図書室に向かった。 「今年は色んな人と話せたらいいな♪」 .
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