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「ん~…」
いつもは鳴るはずのアラームが鳴らなかったから少し寝過ごしてしまったか?
そんな事を考えて体を起こすと……
そこには自分の部屋でもなければベッドの中にいるわけでもなかった。
寝ぼけながら考えた……
「ここはドコだ?」
「ん…ウルサイ~…」
……?
下から声がしたぞ?
声のした方を見てみるとなんと自分の膝の上に女の子が寝ていた。斬刹に妹はいない。
しかし、その女の子は寝顔から見ても、とても可愛い。思わず見とれていると……
「あ、起きた」
突然目を開けたので視線を逸らそうとするが、いかんせん彼女が可愛いかったので行動に移せなかった。
ゴツン!
スゴく鈍い音がしたかと思ったらすぐに頭が痛くなった。
彼女がなんの前触れもなく起き上がったのだ。
激痛に唸りながら彼女の方を見ると、やはり頭を擦っていた。やっぱり痛かったんだな…
などと考えていると……
「あっ!」
彼女がこちらを向いてきた。やっぱりスゴい美少女だった。
「…貴方はだれ?……ココはどこ?」
記憶消失した人みたいな頓珍漢な事を聞いてきた。
とりあえず、無難に言葉を返した。
「オレは雲形斬刹。ここは…どこだろうな?オレもよく分からない……」
まあ、事実だ。
なんせ一面原っぱで空の蒼さがよく分かる。東京とは大違いだ。
本当にここはドコだろう。「自己紹介ありがとう。私は神梛木刹那。よろしく。」
言葉とは裏腹にまだ警戒しているのか、ジト目で見つめてくる。
「あ、別に敬語じゃなくてもいいよ…なんか他人行儀みたいでイヤだから逆にタメ口でいいよ!」
「そう?じゃあ…斬刹!」
「は、はい!」
な……なんだ?
「よろしくネ♪」
あ……はい。なんか余計に緊張しちゃったよ。
「おう。」
オレも神梛木さんに負けないようにハッキリと返事をした。
……で、ここは一体ドコなんだ?
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