第四章 金は、だれが、払う。

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一つ提案をすれば、その提案が、あれば、私は、私を納得できる気がした。 それは、日本代表という、正式な名を捨てるべきなのかもしるないという危機も孕んでいた。 強く、賢く、誇り高くするには。 やはり、悪戯な改革案ではなく、理想を追求しなくては、ならない。そして、その目標は。 年間最多優勝数を覆すような、若しくは、年間最多得点数を弾き返すような、輝かしい略歴が、いるのかもしれない。 解り易い目標。絶対的な未来。 唯一、正しいのは、日の丸、君が代だけ、というあつらえたような、三文トリックだった。 それならば。 日の丸を越えればいい!! 君が代を、凌げばいい!! 当然、国旗、国家である。そして、前述の二項を満たすには、日本は、日本を常に上回るか、かつての日本には、ない習慣がいる。 其処で私が、考える目標は、年間三十勝ライン。若しくはFIFA30以内。漠然と割り出した、それほど、夢ではない、難しい目標である。当然、十三試合八勝一敗四分、の現在、この四倍を、このスピードで、尚且つ、この勝率で、こなさなくてはならない。 それが、所謂、サムライブルーが、サムライブルーとして、行うべき、正統な、意義ある戦い。愛でも、誠実でもなく、勇気を振り絞り、果敢に、相手と競り合う。その誓いに似たものが、この、『目標三十』だった。
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