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お盆を受けると、そそくさと出ていく棗くん。
「ごゆっくりぃ~」
アリスちゃんが、含みある笑みを向けて出ていった。
ご、ごゆっくりぃって言われても………。
こっちは、看病する身なんですけど。
「ね、それ何のお粥??」
おっ、桔梗クンは食べる気まんまんですか。
「んとね。あ、卵粥だ」
結構、美味しそうなんだけど。
「マジ!?俺の好物!!」
ベットの上に、座る桔梗。
なんか、小さい子みたいだな………。
早く食べたそうなので、ベットの側まで近寄る。
「何か、台みたいなのない??」
「台??」
「うん。
流石に、膝の上とか無理でしょ??
だから、病院みたいなやつ」
私は、必死に伝えようとする。
「いいじゃん、そこのテーブルにおけば」
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