朝露の章

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「あっ!!」 慌て駆け出した 幸いにも少女と湖の距離はさほど離れておらず ユラユラと落ちていく、下駄が透き通った湖を通して見えた。 (まだ、大丈夫。手を伸ばせば届く!!) 少女が手を伸ばし冷たい水がその手に触れた。 既に湖に落ちていく下駄を掴もうと手を伸ばしたが (嘘………掴めない。ってあっ!) 下駄は掴めず、勢い余った為か身体がグラリと前へ傾いた。 「…………っ!!」 バシャン 少女は湖の中へ落ちてしまった。
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