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焦りと不安で駅に着いた。
兄が歩いていく方向に母が泣き崩れていた。
「ママ!」
私は母の存在を確かめるように抱き締めた。
「まぁ、たつ本当にごめんね…本当は一人で家を出るつもりだった…だけどやっぱりあんた達を置いてく事なんてできない。ついてきてくれる?」
泣きながらすがる私に選択なんてない。
「ママが行くなら私どこでも行くよ」
「お母さん、僕達を置いてかないで」
「…ごめんね…そんな事思ったりして…」
そうして私達家族は地元を離れた。
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